審J2003397

どんな検査?

自覚症状とともに、詳細な検査によって診断が確定されます。

アイステスト

氷水を2分間まぶたにあて、2mm以上開眼されるかどうかをみます。

アイステスト

エドロフォニウム(テンシロン)テスト

神経と筋肉の間の刺激の伝達を改善させる薬剤(塩化エドロフォニウム)を静脈注射して、眼や全身の症状が改善されるかどうかをみます。

血液検査

抗アセチルコリン受容体抗体

全身型重症筋無力症の患者さんの80~90%で検出され、眼筋型の患者さんでは陽性率は低くなります。 引用:S Suzuki.Clin Exp Neuroimmunol.2023

抗マスク抗体

抗アセチルコリン受容体抗体陰性の全身型の場合、約30%の患者さんにマスクに対する抗体がみられます。 引用:K Ohta.Eur J Neurol.2007

甲状腺機能検査(血液検査)

重症筋無力症の患者さんは、甲状腺機能亢進症などの甲状腺の病気を合併することがあります。甲状腺の病気は血液検査でも確認できます。甲状腺の病気がみつかれば、同時に甲状腺の機能異常の治療を行います。

筋電図検査

手、肩や顔などの筋肉の表面に電極を置いて、神経に繰り返し電気刺激を与え、得られる波形を観察します。重症筋無力症の患者さんでは、刺激を繰り返すと次第に波形が小さくなります。

筋電図検査

胸腺や胸腺腫の検査

胸部X線検査、CT(コンピュータ断層 撮影)検査、MR(I 磁気共鳴画像)検査、 PET-CT〔PET(陽電子断層撮影)とCTが 一体となった検査〕などの画像検査によって、胸腺の状態を観察します。

胸腺腫画像

胸腺腫

造影CTで見られた塊(〇印内)がPET-CTで明確に確認できた再発胸腺腫