アルブミン値を目標値まで上昇させるために必要なアルブミンの投与量を「投与量算定式」で算定するサイトです。
算定式で得られた量を投与しても、病態等により期待値に至らない場合がありますので、投与量を判断する際の参考値としてご利用ください。
アルブミン製剤の投与前には、その必要性を明確に把握し、必要とされる投与量を算出します。
投与量算定式
必要投与量(g)
= 期待上昇濃度(g/dL) × 体重(kg)
■必要投与量(g) = 期待上昇濃度(g/dL) ×
循環血漿量(dL) × 100/40
= 期待上昇濃度(g/dL) × 0.4(dL/kg) ×
体重(kg) × 2.5
= 期待上昇濃度(g/dL) × 体重(kg)
■期待上昇濃度(g/dL):目標値 − 実測値
■循環血漿量(dL):0.4dL/kg × 体重(kg)
■投与アルブミンの血管内回収率:4/10(40%)
「血液製剤の使用指針」厚生労働省医薬・生活衛生局 平成29年3月 より引用
当機構では米国で規定されている投与速度1)を参考に、以下の速度を推奨しています。
アルブミン製剤の投与速度の目安 1)〜 3)製剤名 | 投与速度の目安 | |
---|---|---|
献血アルブミン5%静注「JB」 | 成人 | 最大5mL/分*1 以下 |
献血アルブミン20%静注「JB」 献血アルブミン25%静注「ベネシス」 赤十字アルブミン25%静注 |
成人 | 最大1mL/分 以下 |
アルブミン製剤の使用に当たっては、輸注速度を調整し慎重な投与が必要です。
1時間あたり負荷するアルブミンを10g前後に制限して、循環系に過剰な負荷をかけないように配慮することが望ましいとされています2)。
例えば、10gのアルブミンを投与すると、血漿が約200mL 増加することになり、急速な投与を行うと循環系に多大な負担をかけることになります。
特に、高齢者や心肺に異常のある患者に対しては、慎重な投与が必要です3)。
アルブミン製剤は粘稠性が高いため点滴静注時には、エアー針の使用により円滑な投与が可能になります。
ディスポーザブルエアー針の基本構成
※ フィルターは外さないで下さい。
イメージ図
※なお、専用のディスポーザブルエアー針をご要望の際は、日本血液製剤機構MRにお申し付けください。
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