我々の生命を支えているのは、37兆個を超える細胞と、体のすみずみまでくまなく循環している血液であるといっても過言ではありません。その血液から作られている血漿分画製剤は、現代医療に欠かせない医薬品となっています。血漿分画製剤メーカーは、血液の有効利用を目的に研究開発を続けてきました。 その目標は、より純度の高い製剤を獲得するための分離精製技術の確立と、混入する病原ウイルスの不活化・除去技術の確立です。
これらの技術の進歩により、ウイルスに対する安全性は改善されてきましたが、未知のウイルス等の混入を完全には否定できません。そのため、日本血液製剤機構では更なる安全性向上をめざして、ウイルスの不活化・除去に関する研究を続けています。
このサイトは、血漿たん白の持つ生理作用を医薬品として利用可能にしたその分離精製技術と、現状の病原ウイルス対策をその歴史とともに明示することにより、血漿たん白の一層の有効活用と医療への貢献を果たすことを願ったものです。血漿分画製剤は大量製造可能な他の医薬品とは異なり、人体の一部である血液から作られるものであり、その有限性から取り扱いと適正使用には十分な配慮が望まれます。
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